平成24年12月14日
修道火曜会(第14回生)
山岳同好会代表 熊野澄雄
幼い頃から、ずっと眺めてきた”安芸小富士”。修道に入って以来、数限りなく校歌を高らかに歌い口ずさんできた”安芸小富士”。そして、河原町のマンション9階拙宅から、毎日眺めている”安芸小富士”。
ある日、ふと思う。「俺は、一度もあそこに行ったことがないな。みんなはどうなんかいな?行ったという話は聞いたことがないが・・。」と。そう思い出すと不思議である。何か忘れたような、何かやり残したような、そんな焦燥感が心の中に日増しに大きくなっていったのである。
山頂が見えるということは、山頂からピンポイントで探せば、今自分が立っているところは必ず見えるはず。そして、登った次の日から、「あそこに登ったな。あの頂上には、肉眼では見えん鉄塔があって、その下から双眼鏡で学舎を見たんだよな。俺のマンションも見えたな。」と、下見に行った小生がそう思うのだから、きっとみんなも同じ気持ちになるに違いない。
小生の「みんなで、”安芸小富士”に登って、山頂から修道学舎を眺めてみようよ!」そんな呼びかけで、修道火曜会の中に山岳同好会は発足した。8年前のことである。以来概ね年1回だが、広島市周辺の里山登山を実施している。
今年の”安芸小富士”登山は、まだ登ったことのない同志の強き要望に応えて、2度目の登山となった。
山頂までの道のりは、途中から東西南3方向に視界が開ける。青空に海景色が映えて、見晴らしは実にすばらしい。だが、広島市内はなかなか見えてはこないのである。最後の尾根筋をしばらく北に向かうと、やがて航空標識の紅白鉄塔が見えてきた。それを目標に、みんな我先に駆け足で頂上まで一気に登り切った。すると、開けた前方にいきなり広島市内中心部が目に飛び込んでくるのであった。登り初めてちょうど60分が経過していた。
絶好の秋晴れの下、”安芸小富士”山頂で、みんなが歓喜と感動で修道学舎を食い入るように眺めた。しばらくして、小生のハーモニカ伴奏で校歌を声高らかに斉唱したが、その後もまたしばらくみんな見つめておった。「お~い。集合写真撮るけー、早うこっちー来いやー。」といくらおらんでも、ほんとに飽きもせんと、ずーっとみんな見とれとった。いつも我らの里山登山にご参加いただく畠眞實先生も、考え深そうに何時までもじっと見つめておられた。
ここで一句と洒落込む。
「やまこえて まなびやゆめみし あきもせす」(”いろは歌”をもじり、”あき”3掛けのあそび心を許されよ。)
さて、山岳同好会の母体であります”修道火曜会(会長:濱野貢年、幹事長:津島則之)”は、毎月第3火曜日に、スピーカーのお話しを聞きながら、気楽に飲み食いしつつ、スタンド”わいわい”にて開催しております。11年に渡って継続しており、今年12月で第140回となります。その他の同好会としましては、鉄道同好会(代表:曽爾征男)、ゴルフ同好会(代表:曽爾征男)、リクレーション同好会(代表:西村槐三郎、大石秀昭)がございます。
第14回生の集まりではございますが、オープン参加を善としておりますゆえ、修道火曜会および各同好会の行事には、ご遠慮なくご参加いただければ幸いでございます。
熊野澄雄 拝
前列左から畠眞實先生、濱野貢年、古屋洋次、熊野澄雄
後列左から青山栄、西山英岳、小川嘉彦、富永俊夫、臼井健、竹野誠
曽川奎二郎、曽爾征男、下田達郎、中川秀之、西村槐三郎