9回卒・青柳陽一さんのご活躍


 9回卒・青柳陽一さんからの近況報告,電子書籍が出版されましたのでご紹介いたします。先日は在校時のお写真なども多数ご提供くださいました。ありがとうございました。
 これからもご健康に,修道魂をもってご活躍くださいますようお祈りいたします。
 
 
   
 
「河は眠らない」電子全集特別編

青柳 陽一

 「漂えど沈ます」、”開高節”に感激した青柳陽一、名言名句語録を枕に、「アラスカ」キーナイ河で巨大キングサーモンに挑む、開高健の映像を散りばめ、撮影したのが「河は眠らない」。
 特別付録は、未公開の映像を多く拾い上げ、美しい「ALASKA」も描いて、観せた。開高文学と青柳映像が融合合体、読ませて魅せる。屈指の電子書籍として、此処に復活。(2022年12月記)

購入方法:Amazon→河は眠らない 開高健→1870円。

 
 
新浪剛史-悠々と_20221225_0002
「悠々として急げ」

青柳 陽一解説

 釣りは、忍耐、忍耐、忍耐の芸術であります。堪え性の無い男には、務まらない。と言って、合わせは一瞬、セッカチで無いと務まらない。この二つの要素が、一緒になった人が、釣り師になれる。
・・・と話し、昔の人は難しい言葉を使っていた。
「絶対矛盾的自己同一」
・・・だから、「悠々として急げと言っているんだよ」と、語った。
 ドタバタしないで、バタバタしないで、悠々としていろと言う意味。釣りが正にその通り、人生も釣りに通じるところがあると語った。
 「急がば回れ」の諺通り、「悠々としていなさい」と言う、事だと。これを、ラテン語では「Festina Lente」と言うとも、解説した。河の中州で、収録中に突然、この言葉が釣り師の忍耐から出た言葉でした。P116に移動したのは、私の編集で、これだけ独立させる為でした。
 数多くの開高節の中でも名言で、新浪剛史サントリー社長も、座右の銘にしているのだと、推測しました。

 
 
パジェロで走った「世界の道から」

青柳 陽一

 私の本職は、広告写真家で車撮影が、本命だった。然し、種々のオーダーがあり、最初は「平凡パンチ」のヌードで、麻田奈美、アグネス・ラム等、独占的に撮った。そこからブリヂストンの女性モデルポスター、サントリーカレンダーでEuropean Girlsヌード。男性では開高健や秋山庄太郎師も撮った。三笠宮寛仁親王殿下妃信子様の料理本、彫刻家三沢家憲司の,彫刻本「Art for the Public」。まるで、田舎のお医者さんの様で、来る仕事商品撮影以外は、拒まなかった。
 車の広告媒体用撮影から、車を世界の道を走らせ撮って見たいとなり、三菱自工に、パジェロで走った「世界の道から」を企画、通った。「サンデー毎日」に連載も、持ち掛け、タイトルも「世界の道から」決定。1980年代から、パジェロはパリダカで世界制覇、世界中で売れに売れた。
 旧所名所は、極力避けて、走りながら風物景観を見定め、一瞬で風景とパジェロを切り撮る。Spain Toledoの様な古都は、輝と影を追い求めた。南ア、Cape Townでは、高級住宅街側から、テーブルmountainの黎明を狙って、午前2時過ぎから準備して居たら、横の家からご主人、散弾銃持ち出し、「何をしているのか?何処から来たのか?」と、誰何された。「東京Japanから、Cape Townの日の出を撮りに来た」と伝えたら、忽ち「ゴメン、此処は治安が悪くてね」と、熱い紅茶で大歓迎された。
 旧東ドイツ、アイネバッハのお城では、結婚式が始まろうとしていて、まるで仕込んだ様な、新婚のカップルをパジェロと共に、収めた。TESSAR と言う、名玉で有名な、Carl Zeissへの1本道で、サイクリストが手を振って、これも仕込んだ様に走り去って行った。 
 「日本も撮ってよ」と、宣伝部から言われ、広島相生橋欄干に登り、原爆ドームとパジェロ、撮っていたら中学時代同級生、犬の散歩で通り掛かり「オイ青柳、そこで何しとるんナラ」と、私も驚きの何十年振りかの対面。これ等、私の仕事の一部、「世界の道」を今回、お魅せします。
  

  


 
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「岩魚が呼んだ」岩魚と加仁湯交遊録・小学館釣り選集

青柳 陽一

 1964年東京オリンピックの年、栃木県日光市の山向こうの僻地、奥鬼怒温泉郷「加仁湯」に、岩魚修行に出掛けた。電気ナシ、従ってTVナシ、水は山水を集めて飲む、トイレは散水路床方式と言う、秘湯。
 前半は、岩魚との対峙だが、後半は海外での交遊録に始まり、三笠宮寛仁親王殿下との事他、多くの友人を描いて撮って掲載した。読者悦ばすため、麻田奈美、アグネス・ラム等のヌードや水着写真掲載。
パジェロで走った「世界の道から」や、「花」作品、「レンズ味」も巻末付録。私の趣味の世界と、海外での仕事の数々、ユダヤ人と日本人も書き残した。60年に及ぶ、「青柳陽一世界」の一部を、映像と文章で記録した、本です。
購入方法:Amazon→「岩魚が呼んだ」岩魚と加仁湯交遊録→2200円
  
青柳 陽一